サバイバル教師日記

教師3年目 日々の挑戦を書きます。

高校野球の全校応援の不思議

 高校野球は全校応援があったりしますけど、あれって今思うと変なことですよね。

 野球部だけ特別扱いを受けて、野球部以外の生徒は強制的に応援練習をさせられて、強制的に夏の甲子園予選の応援にめちゃくちゃ暑い中先生も生徒も行かされます。応援練習はないところもあると思いますが。でも大体夏の大会にはみんな行かされますよね。

 高校野球の応援は夏の風物詩と言われるぐらい好きな人が多い一つの行事かもしれません。でも高校野球に興味がないし、暑い中別に行きたくもない先生、生徒もいますよね。

 好きな人が多い、伝統だから、みんな行ってるから、行かなきゃ白い目で見られるから行くって人は多いと思います。高校野球は感動の連続で涙ありの一大行事であって反対する人が少ないからこそみんな行こう!学校を上げて応援しよう!って論理が働いてしまいます。

 自分が高校1年生の時なんて昼休み弁当を食べる時間を惜しんで教室閉め切って怖い応援団指導部のもと応援練習をしていました。声が小さいと声が小せえ!って怒鳴られてました。女の子も。腕を90度にあげて40分ぐらいずっと拍手させられる練習もありました。今考えたら体罰ですよね。でも伝統なんでやるしかないんです。終わって卒業したら多分笑い話で終わるんでしょうが。

 と言ってる自分は応援される野球部側の人間でした。野球部だから応援してもらうんだから応援練習必死にやれと先輩や先生から言われていました。でもそもそも野球部のためだけにみんなに時間を削ってもらうのがおかしいなと感じていました。

 伝統だから、みんな楽しそうだから、だから人の時間を奪っていいのか?それは高校野球の応援だけではなくて、そもそもの部活だったり学校のいたるところに問題はたくさんあります。

 今日埼玉超勤訴訟の地裁判決が敗訴になりました。教師の仕事は何なのか、時間外にまでやらなければいけないことは本当に仕事なのか、仕事であるならばお金は払われなければ納得できません。学校にはあらゆる不思議があり、多くの人を苦しめている不思議は改善していかないと。