やっと読み終わりました。これは1回読んだだけでは本当の意味で理解できないと思いましたが、読んだことで今日本でも世界でも何が起きているのか、どんなことを世界は本当はしていくべきなのかを知ることが出来たと思います。
僕は資本主義などの経済の分野についてはド素人ですが、資本主義だと勝ち組と搾取される側が出来てしまい、儲けるためには人も環境も厭わない、ということが起きてしまうということが分かりました。
今行われている企業などの取り組みもグリーンウォッシュと言われるような、一見環境に優しく見えるけど、実際には環境を汚染してしまっていることに消費者が気付かない、誤解してしまうことが起きてしまうことがあります。
企業は成長して利益を上げなければならないという資本主義に囚われていたらそのような環境破壊、気候問題に対処していくことは出来なくなってしまうんだなと気づかされました。
そのために斎藤さんが必要だとおっしゃっているのが「脱成長」です。つまり「競争」をやめようということなのでしょうか。コミュニティの相互扶助を取り戻して、地域で「協同」して問題に取り組んでいくことが改めて必要であるということだと考えます。
そして本来の商品としての「価値」ではなく、「使用価値」(有用性)を取り戻そうということが言われています。本当に大切なもの、しなければいけないことに時間をかけ、生産するということが必要です。
労働も同じで、本当はやらなくていいもの、必要ないものに時間を掛けすぎています。本当に必要なことに時間をかければ大幅に時間をカットできます。教師も本当は必要のないこと、早く捨てなければいけないことに多くの時間を費やしているのではないでしょうか。そこを見直さない限り、自分達の豊かな時間を取り戻せません。
とっても難しい本ですが多くのことを学べた本でした。