大学3年生の時の話です。
僕は研究室で本を読んでいました。研究室にはもう一人いて、他ゼミの先輩がいました。研究室では、ゼミごと決まった日に掃除があります。その日はその人のゼミが掃除の担当でした。他にそのゼミの人がいなかったため、その人は一人で掃除をしていました。
ちょうど僕のゼミの先生が研究室に入ってきました。おぉえらいねぇ~などと言って、そのあと何を話したか記憶はありませんが、部屋を出ていきました。
ちょっとたったあと、ゼミの先生がまたきて、ドアから顔をひょっこり出して、
「先輩がやっていたらやるんだよ」と僕に言って帰っていきました。言葉自体ははっきり覚えてはいないのですが、このシーンは鮮明に覚えています。
僕は自分の担当の日じゃないからまあいいかと思っていたと思います。先生から言われてから、自分の行いが恥ずかしくなりました。
不易流行という言葉があります。
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものを取り入れていくこと。
大学の時所属していた西川研究室は、教育界では革新的なぶっとんでることを多く考え取り組んでいます。しかし、人として大事なこと、相手を気遣うこと、気を利かせることなど、本質的な変えてはいけないところはしっかり指導されます。
研究室に所属していた人は分かると思いますが、5つの挨拶は口酸っぱく言われます。
当たり前だけど、意識しないと意外とできないことが多いです。当たり前ができれば人に好かれます。当たり前を毎日続けることは自分にとって得です。
当たり前のことができ、人に好かれることができるからこそ、革新的なことも取り組めているのだと思います。
だからこそ、子どもたちにきちんと挨拶など基本的なことを指導することは理に適っていると感じます。