サバイバル教師日記

教師2年目 日々の挑戦を書きます。

断絶への航海

ジェームズ.P.ホーガンの「断絶への航海」を読み終えました。

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西川先生にまだその本読んでるの??と言われるぐらい長々と読んでしまいましたが、やっと読み終えることができました。この本を購入したのは結構前なのですが最初何が何だか分からなくて挫折しました。でも、途中からケイロン人の生態に迫っていくところは読みやすく、学べたものがありました。

 

この本を読む前に、本の最後にあるあとがきを読むと分かりやすいかもしれません。「囚人のジレンマ」と結びつかせて、解説していくれています。

 

あとがきにも書かれていますが、この本はSFであって、ケイロン人社会は地球上では実現不可能なことです。

でも、ケイロン人社会に近づくことはできるのではないでしょうか。

ケイロン人社会では資源が無限にあるから成り立っていっると思われます。しかし、我々が生きている社会でも資源は無限に近いのかもしれません。みんなが足るを知るようになれば、ケイロン人社会に近づくことができます。

相手を敬うことで社会が成り立つ。相手から敬われることをすれば、生きていける。単純だけど、これ以上望む必要がないということがみんなの共通認識であればいいのです。それさえあれば幸せということを認識する必要があります。お金や高級車のようなその人のステータスを測っていたものは、ステータスでなくなってきます。みんなそれを欲しいとは思わなくなります。

 

今日ゼミの先輩と、ケイロン人社会だったら○○はあるのか、という話題で議論していました。例えばケイロン人社会だったら今回のスキージャンプの高梨沙羅選手のようなことが起きるのかということです。そもそも1位を決めるようなことがあるのかということも考えました。

 

『学び合い』とは一見関係なさそうなSF小説ですが、『学び合い』の先の社会を夢想することに一番適している本かもしれません。

皆さんも是非読んでみてください。