サバイバル教師日記

教師2年目 日々の挑戦を書きます。

確実に生き残る人

 去年の12月アイスホッケー部を引退したのですが、4年間お世話になっていたスケートハウス(アイスホッケー用具を取り入れた専門店)があります。

 お店って商売的には、お客さんに商品を買ってもらわなければ儲かりません。でもその人は、新しい商品を進めて来たり、どんどん買わせるようなことはしてきません。

 ずっと使ってきた靴をそろそろ変えようかなと思っても、まだ使えそうだよとか、トップモデル(新しく出た商品の中でも高い値段がつくやつ)は買う必要はないんじゃない、などと言ってくれます。お客さん目線に常に立ってくれて、学生のようなお金がない人にもどうやったら安く済むかとか教えてくれたり、いらない防具をくれたり、新入生のスケート体験用のスケート靴を貸してくださったりしていただいたことがありました。他にも色々お世話になってます。

 これって一見、その人の経営的には損なことばかりだと思います。でも、防具を貸してくれたり、顧客目線に立って色々と教えてくださることは、アイスホッケーをやる人の増加に繋がり、裾野が広がることに繋がります。長期的に見たら確実に得なことをしています。おそらく本人は長期で見たら得だなんて思っていないと思いますが。本人はアイスホッケーを楽しんで欲しいと思っていることが僕たちにも届いています。

 最近読んだ「断絶への航海」のケイロン人社会だったら確実に生き残る人だなと思います。

 お金をたくさん得ることなどよりも、人からの尊敬を得る方が長期的に、結局得をしているんだなと感じます。