1年間続いた初任者研修が終わりました。
初任指導の先生が僕の学校に来ることはなくなります。
この1年間、多くのことを学んできました。
「教育は心である」
先生はよくこの言葉を使い、心で感じる人でした。
初任指導は出入りの時間、職員室で行います。
普通は、何か指導する内容があって書面を見ながら指導を進めていくものだと思いますが、先生は違いました。
職員室にいてもいい時間でも、クラスに入り授業に参加していました。
そして、その授業で感じたことなどを、職員室で議論し合いました。
先生は、メモを取る必要はないといい、僕はメモをとりませんでした。
指導案も作る必要はないといいます。教師が事前に考えたレールに子供たちを乗せる授業ほどつまらないものはないと。その時その時の子供の声、様子を見て授業を作り上げていくべきだと。
だから、僕が子供の声を聴き、授業を柔軟にしていったときは感激してくださいました。反対に、子供の声無視した授業の時は「面白くない」と率直に言ってくださいました。
面白いか面白くないかは直感に近いです。でもその感覚を大切にすることは、授業を、子供を育てるのに大切なことだと思います。
先生はよくダーウィンのこの言葉を引用していました。
「種を維持するには、賢さより、強さより、適応する力が必要である。」
僕と先生はフィーリングがとても合いました。この出会いは一期一会です。僕がこの年に採用されて、先生がこの年に初任者指導員になっていなかったら、また違う人生を歩んでいたと思います。
この1年のびのびやらさせてもらいました。感謝しかありません。
有難うございました。
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