大学1年の後期の授業。なんだこの先生はと思って、授業が終わったあと気づいたら図書館の職員著書コーナーにいた。
僕が初めて手に取った『学び合い』の本はこの1冊。「私は『学び合い』をこれで失敗し、これで乗り越えました。」
なんとな~く、表紙がシンプルでかっこいいなと思ったから手に取ったと思う。今思うと最初の1冊目ではなくても良かったと思ってるが、今もう一度読んでみると、『学び合い』においての大切な1冊だと感じる。
最初に読んだのが大学1年の時ということは、約4年ぶりに読んだということになる。その時は気づかなかったけど、名だたる方たちがこの本の執筆に携わっていると今気づく。
尊敬している『学び合い』実践者の方たちも、失敗を繰り返し繰り返し、悩みに悩んでいることが分かる。それだけで俄然勇気が湧いてくる。あの人もあの人も失敗しているなら自分が失敗しないわけなんてない。失敗してもいいから挑戦してみようと思わせてくれる。
著者の方々は、本気で子供たちの幸せを願い続けていることがひしひしと伝わってくる。子供たちから学んだとおっしゃっている。失敗の先に希望を見出している。
ゼミの先輩が、最近出版された「『学び合い』はしない一段上の『学び合い』活用法」を編集している時に、この「『学び合い』失敗本」と似ているというか近しいところがあるとおっしゃっていた気がする。(うろ覚えですみません)読み返すと確かにそうだなと思った。『学び合い』の先に願いがあるから、失敗しても乗り越えようとするんだなと。なんとしても乗り越えようとする、魂が伝わってきた。
僕も教師になって1年目の1学期、『学び合い』を軸に学級を経営してきた。良い方向にいってるなと思う時もあれば、これはまずいと思うときの繰り返しだった。でもなんとか1学期やってこれたのは、ブログで自ら発信し、コメントをもらい反省したこと。『学び合い』の会に参加し気づきを得たこと。同僚との関係性を保つために自分の立ち居振る舞いに気を配ったこと。これらのことを自分なりにしてきたからだと思う。
でもまだまだ自分の思うようにはいかないことがこの2学期以降絶対あると思う。正直恐い部分もある。しかし、今日読んだこの「『学び合い』失敗本」が僕に勇気をくれ、後押ししてくれている。
4年前この本を手に取ってよかったなぁ。