サバイバル教師日記

教師3年目 日々の挑戦を書きます。

ホームラン打てばいいじゃん

高校3年生の時、友達から言われた一言がまだ頭に残っています。

 

私は野球をやっていました。

 

最後の夏の大会の前には練習試合が多く組まれており、ここで結果を残していかなければベンチに入ることはできません。

 

私はここで結果を残さなければベンチには入ることが出来ないという大一番に、エンドランを見逃すという大失態を犯してしまいました。

 

サインはエンドランだと分かっていましたが、体がなぜか動きませんでした。

 

ベンチからはため息。そのあとどうやってベンチに帰ってきたか覚えていません。監督の顔は怒りなのか呆れなのか分からない顔をしていました。

ベンチのみんなも、え、何してんの?みたいな顔をしていたと思います。

 

ひどく落ち込んで青白い顔をしていたと思います。

 

その時、いつも仲良くしてくれていたチームメイトがこう言いました。

 

「次の打席でホームラン打てばいいじゃん」

 

こんな言葉をかけてくれたにも関わらず、その時は本当に落ち込んでいて立ち直ることが出来ませんでした。

 

次の打席、2アウト満塁、インコースのストレートを見逃し三振に終わりました。

これほど後悔していることはありません。

 

練習試合が終ったあとも練習をしましたが全身から力が抜けていたことを覚えています。

 

もうチャンスはないだろう。

 

そう思っていましたが、まだチャンスを頂けました。

 

もう一回チャンスがあった日、その日は試合に出ることが分かっていたかのように朝トイレで便座に座っているときに「今日は打てるな」となぜか確信してました。

 

1点差で負けており、2アウト2.3塁、逆転の2ベースを打ちました。

自分の人生の中で一番いいバッティングでした。

 

そういえばその日の前日に「ホームラン打てばいいじゃん」と言ってくれた友達がバッティング練習に付き合ってくれていました。

その友達は2年のころからレギュラーを張るような野球が上手い選手でした。

 

そのあとも何度か試合に出させていただきましたが、結局ベンチ入りはかないませんでした。

 

あの時友達がかけてくれた言葉を、これまでの人生で失敗したなと思ったときによく思い出します。

 

この言葉のおかげで気持ちを切り替えることがすぐできるようになってきた気がします。

 

失敗した後、すぐにその失敗を覆すような結果を出すように動き出すことが大事だと心から思えます。

 

そう思えるのはあの時の失敗と友達の言葉です。

 

あの時の友達ありがとう。