サバイバル教師日記

教師2年目 日々の挑戦を書きます。

第2回 学生『学び合い』の会を終えて

 今日は第2回学生による学生のためのオンライン『学び合い』の会を開催しました。「流動型『学び合い』の授業作り」の著者でもある高橋尚幸先生をお招きして、『学び合い』について深く考えることが出来ました。

 たった2時間しかありませんでしたが、多くの学びを得ることが出来ました。

 高橋先生はスライドも用意してくださり、大学生である私たちに教師はどうあるべきか、なぜ『学び合い』をやっているのかを語ってくださいました。高橋先生は、先生になることよりも「生き残れる先生」になることの方が大事だとおっしゃっていました。

 教師は子どもたちに自分の価値観を押し付けてしまうことがよくあります。最近流行りのアニメだったりテーマパークだったり、子どもの実態を把握しきれていないのにそれを前面に押し出してしまう学級経営をしてしまうことがあります。石川晋さんの言葉を借りれば透明になってしまっている子どもがいるということです。その透明になっている子どもたちが反発すると学級崩壊につながってしまう危険性があると思いました。

 そのような、先生の好きなものを好きな子どもがスクールカーストのピラミッドの頂点になってしまい、無意識的に先生がスクールカーストを作ってしまっている現状があります。先生と気が合う子やメジャーな部活に所属している子が上にいて、ガリ勉だったりおとなしい子が下になってしまっています。

 『学び合い』はそのようなスクールカーストのピラミッドを新しい価値観で破壊するものです。『学び合い』は人のために動く子どもが他の子どもたちから感謝をされます。子どもたちに上も下もなく、教師は子どもたちを信頼し、子どもたち同士は信頼し合うものです。

 教室の中には東大や医学部に進学する子もいます。そのような子どもたちは教科書の中身を理解するのに他の子どもたちよりも時間がかかりません。私は、自分みたいな地方の国立大学出身が東大に行くような子どもたちの勉強を教えられるわけないと思っています。しかし、現場ではそのような子たちを吹きこぼしてしまっています。そのような子たちの時間を教師の一方的な授業で奪ってしまってはいけないと思います。

 今日高橋先生とお話しをさせて頂いて、なぜ高橋先生の『学び合い』が素晴らしいのかが少し分かった気がしました。

 高橋先生は、人とのつながりを本気で信じ、子どもたちの前で一切手を抜かず、子どもたちにも他の先生方にも本気で語っています。

 人とのつながりを大切にするということを自分が一番実践しておりその背中を子どもたちが見ているからこそ子どもたちも動くのかなと感じました。 高橋先生は「一人も見捨てない」ことを全身で表現しておられると思います。

 学生『学び合い』の会は参加者には大学生しかおらず高橋先生には講演料もお支払いしておりません。参加者も私含めて3人しかいませんでした。しかし高橋先生は本気で私たちに語ってくださいました。

 この縁をこれからも大切にさせて頂きたいです。

 他にも学生『学び合い』の会をSNSで広めていただいた方にはとても感謝しております。

 次の学生『学び合い』の会も何か心に響くような企画をしていきたいと思います!

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