サバイバル教師日記

教師3年目 日々の挑戦を書きます。

別れもある

僕には4月で102歳になるおばあちゃんがいます。

 

おばあちゃんは僕のことを誰だか分かりません。離れたところに住んでるおじさん、じいじの兄弟、つまり自分の息子のことも忘れてしまっています。他の家族のこともほとんど忘れてしまっています。

 

 

僕は中学生までは毎晩寝る前におばあちゃんにおやすみと言って自分の部屋に言っていました。高校生になってからは部活で帰ってくるのが遅かったのでおばあちゃんと顔を合わせることが少なくなっていきました。大学は県外なのでおばあちゃんとは年に何回かしか顔を合わせません。その頃になるとおばあちゃんは僕のことを忘れてしまっていました。実家に帰省するたびにおばあちゃんの記憶がひどくなってくるのを感じると辛かったです。

 

今日はおばあちゃんが病院に行ってしまう日でした。血便がひどくて病院に入院しなくてはいけませんでした。離れたところに住んでいるおばさんやおじさんも来て見送りました。おばあちゃんはさぞかし怖かっただろうと思います。多分家族なんだろうなという人たちに見送られ、知らない人の知らない車(本当は病院の車)でどこかに連れていかれてしまうと思ったでしょう。まだ元気は元気なんです。余計に苦しいです。

 

じいじやばあばも80近いです。80とは思えないほど僕からしたら元気です。おばあちゃんが長生き過ぎてじいじやばあばが年寄りだということを忘れてしまっているけど、もう結構年いってるからね、とお父さんが言っていました。

 

僕は家族で近しい人が亡くなったという経験がまだありません。想像するだけで心が痛みます。

 

今できることは、後悔がないようにたくさん喋って感謝を伝えておくこと、一緒に笑うことだと思います。できることをするしかありません。