よくある係決めは、前にあった係を出して、次何の係をしたいか決めるやり方だと思う。
今回僕たちのクラスは、話し合いの場を設け、係をどうするかを話し合った。
「係がないならないでもいいし、あってもいい。自分たちが目指す学級目標から逸れていないなら、みんなが決めたことならいいと思うよ。」
僕はこれを伝えて、ほとんど話し合いに口を出さなかった。
子供たちはまず「係がいるかいらないか」で話し合った。
いらないんじゃないかという意見も少数だがあった。お互いの立場で色々意見を言い合ったが、僕はどちらにしろ、「いるかいらないか」を議論することで、係の意義を確かめることができたのではないかと思う。
ただ係はあるものだとして進めていくのではなくて、なぜあるのかを考えることができるからだ。
話合いの振り返りで、「係決めの時に係がいるかいらないかを話し合うなんて今までなかったからびっくりした。」と書いている子もいた。ただやらされるのではなく、クラスにとって必要なのか、自分たちにとって得なのかを考えれば、自ら進んでやっていく。
そして、1学期にあった係や仕事内容でなくなったものが多い。教師が一人で考え進めていくよりも、はるかに子供たち集団は賢く、ブラッシュアップしていく。
自分たちで決めたものだから、責任感もより一層強い。行動で分かる。
自分たちで考えて話し合って行動していけば、社会はよくなっていくという経験を増やしていきたい。