「死に至る病とは、絶望のことである」
という言葉を聞いた。
最近、自ら命を絶ってしまった人がいるという話を耳にすることが多い。
自ら命を落とすほど、悲しみに暮れていたことを思うと胸が痛い。
周りからはそんな風に見えていないけど、本人は心に深い傷を覆いながら生きている。だれの心にもあらわれるものではないか。
「全くできないな」「自分なんてだめだな」「なんでこれもできないんだろう」僕はそう思うことがよくある。自分で自己肯定感を下げている。自分に絶望するほど悲しいことはない。
社会に出るまで、自分はできる!なんでもやってみよう!と思ってチャレンジして成功したことの経験はよくあった。周りの人々のおかげでそう思うことができていたんだと思う。
社会に出てからは、ハードルが上がり、壁が高くなった。失敗して落ち込むことの方が断然多い。責任も重くなる。圧がかかる。
でもそんなときに自分を支えているのは、過去の自分と周りの人である。
「まあ、なんとかなるっしょ」でなんとかなった経験が自分を支え、なんとかなると周りで言ってくれる人のおかげで、地に立てる。
よ~く考えれば、死ぬほどのことではないと、過去の自分が教え、友人が教えてくれるかどうか。
その経験値をあげていけるのは、学校だと思う。
あの先生あんだけ失敗したのにがんばって生きてるなとか、その姿を覚えている子供がいて、しんどいときに前を向いてくれたら、それもそれでありの失敗かもしれない
そして学校でいっぱいして、そんなの大丈夫と声をかけてもらい、また新たなことにチャレンジする意欲をもたせるのが我々教師の役割かもしれない。
絶望から救うのは、過去の自分と友人。