一人も見捨てない。
一人も取り残さない。という言葉とどう違うのか。
僕なりの解釈はこうです。
僕は、一人も見捨てないというのは、
その子の人生の幸せを”見捨てない”ことだと考えています。
その子の人生の幸せを”取り残さない”とは言いませんよね。
取り残さないというのは、学習における遅れのニュアンスが強いような気がしてしまうと思っています。
また、社会から取り残さないという言葉はありますが、何か上下関係のような感覚を持ってしまいます。
まあ言葉なんて正直どうでもよいとは思いますが、僕は一人も見捨てないという言葉に強いハートを感じます。
一人も見捨てないと思って教室に自分自身がいるか。
その子の人生を見捨てない授業をしているか。
そう思って一分一秒仕事に専念しているか。
教師の仕事は子供たちの一生涯の幸せを保証することだと思っています。
人に悪口しか言わない。自分勝手で気分でしか行動しない。思うようにいかなかったら他人のせいにする。すぐ殴る。すぐ蹴る。人に好かれない行動ばかりしている。
しかし、そのような子も見捨てない。見捨てることはできない。
親が悪い。家庭環境が悪い。それを言ってしまったらおしまい。
誰一人として見捨てない集団を形成することは、子供たち一人一人の将来の幸せが、人との繋がりで保証されると信じています。
僕は、「一人も見捨てない」という言葉を子供たちに語ったことはほとんどないけれど、いつも心にもって子供たちに接しています。
それは、いかなる時も。