以前先輩のブログで紹介されていた本で、あ、そういえば読んでなかったな、という本がありました。
「偶キャリ」です。
この本が出版されたのは2005年で、僕はまだ当時小学校1年生でしたが、当時は「キャリア・ブーム」だったのでしょうか。
本書は、スタンフォード大学のクランボルツ教授らによって提唱された「計画された偶然理論」をもとに、10人の人にインタビューしてまとめているというものです。
計画された偶然理論とは、
①職業生活(あるいは人生も)は、実は「たまたま」や「偶然」の出来事や出会いなどによって決まっていくことが多い。
②しかし、その「たまたま」や「偶然」は、本人がそれとは意識しないで行ったことによって生じている
というもので、簡単に言うと、偶然によって人生は決まっていってるというものです。
しかし、ただその時をまってろ、というわけではありません。
自分が納得できる、幸せに近づけるキャリアにしていくには、以下の3つが大切であると、僕は本書からメッセージをいただきました。
- たとえ漠然としたものであっても、常に自分の「夢」を持ち、それを人に語ること。
- 「これだ」と思ったこと、「ピン」ときたことに対しては、あまり論理的な説明ができない状態であっても、すぐに行動に移す。
- どんな仕事をするかということも重要だが、どんな仕事であれ、自分で道を切り開いていくことの方がもっと重要である。
自分がいいなと思っていることに常にアンテナを張り、情報を発信し、情報に敏感になれば、偶然かと思われるチャンスを自分で引き入れることができると思います。
人との出会いはほとんど偶然ですが、その人と会えるように行動していったのはまさに自分自身。
僕も静岡で生まれ育ち、教師になろうと思って、静岡大学の教育学部に行くのが目標でしたが、試験の点数で断念し、新潟にある名前を聞いたことがない大学に行きました。
しかしそこで師と出会い、その研究室に入り、教育に対する考え方が180度変わりました。
その出会いは、自分の中で教育に対する課題意識があったからこそ、自分で行動を起こし、偶然を自分のものにしていったと思います。
まさに”計画された偶然”
職業を決めるのも、自分の人生の選択も、自分で決めた道を正解にしていくことが、最高の偶然を手に入れることに繋がるのではないでしょうか。