なんでもっと早く読まなかったんだ…
そう思ってしまう本って結構ありますよね。
この本はそういう本でした。
前々から本屋に並んでいたのは知っていましたが、なんとなく素通りしてました。
そして最近なんとなく手に取ってみたら、夜中まで読んでました。
この本を読みながら考えていたのは、「夢」ってなんだろうってことです。
著者の前野さんは、日本でおなじみファーブル昆虫記のファーブルに憧れて昆虫学者を目指し、バッタに食べられたいという欲望の一心でアフリカのモーリタニアという国でバッタ研究をしていました。
「Publish or Perish」(出版せよ、さもなくば消えよ)
大学の時、師匠がよく言っていた、研究者の大変さを表すこの言葉を著者も言っていました。
研究者という過酷な椅子取りゲームの中、日本に残って安全な研究者の道を選ぶか、それともアフリカで一か八かのフィールドワークを選ぶか。
「知は、現場にある。」という言葉通り、苦しくても辛くても、バッタが好きであるという思いから過酷な現場を選び、無収入の時期もありながら研究に没頭していく姿は「カッコいい」の一言です。
・夢や目標があれば決断は自ずと決まる。
・好きなことがあれば没頭して突き進んでいこう。
・夢を語り、真摯に行動すれば誰かが助けてくれる。
そんなことを教えてもらいました。
僕は、小学校の頃から教師になるのが夢でした。なんでそれが夢になったのかは正直あんまり分かりません。そして、教師になるという夢は叶えました。
最近仲の良い友達と会った時に、今の夢は?と聞かれました。
「子供たちや地域が幸せになれればいいよね」って言いました。
そのための行動・決断は自分なりにしてきたのかなと、大学からの人生を振り返ってみると思います。
でも前野さんの本を読んで、まだまだ行動力が足りないし、考えなければいけないことがたくさんあると感じさせられました。
そして、自分の周りには行動力がある方がたくさんいらっしゃいます。
ただ学校で勉強を教えたりするだけの教師ではいたくないと常々思っています。
一公立学校の教師でもできることはたくさんあると、色んな先生方を見て思います。
結果出せるようにもっと行動しないと。