いつもノートに文字を書こうとしない子がいる。
最近はかなり書くようになってきた。そして、算数は得意で、ノートにひっ算を書いている。
でも、分からないところを聞きに行ったりすることはない。分からなくなると手が止まる。
なんで聞きに行ったり友達に教えてあげたりしないの?と聞いてみた。
そしたら、「だってこんなのやってもどうせ日常で使わないじゃん。」
この子は、逆に賢さがあるなと感じた。でも、大事なところを見落としている。
だから授業中にその子にも言ったけど、最後、みんなの前でこう言った。
「○○さんがめっちゃ面白いこと言ってた。ひっ算なんて確かに日常で使うことなんてない。確かにそう。でも、みんなで難しい問題を協力して解こうとすることは、大人になってもすごい大事なことなんだよ。みんなで関わり合って学ぶこと、それが勉強なんだよ。」
その子が分かったかは分からないけど、きっと毎日色々言葉を変えてみんなに伝えているから分かる子は分かると思う。
今日はテストがあった。先述の子はいつも、テストの時は手が止まって泣きそうになっている。分からないところがあるとできなくなってしまう。
でも今日のテストでは全部書いて、見直しして、めちゃくちゃ早くテストを先生のところに出してきた。うれしかった。
だから、
「今日、いつもテストで手が止まってしまう人が、めちゃくちゃ早く解いてがんばっていた。成長だと思う。本当にうれしい。そして、これはみんなのがんばりの成果だと思う。ちょっとずつ全員でがんばれるようになってきていると思うよ。」
と、みんなに伝えた。
その子は、自分からは関わろうとしないけど、他の子が席に来てなんかしら教えてあげたり声をかけたりしている。
早く丸付けがしたかったけど、今日の放課後はできなかった。明日の朝やりたい。