5月の末に運動会があります。低学年でダンスを2曲踊ります。
子どもたちと一緒にダンスを覚えていくのはとっても楽しいです。
初任指導の先生に、
「あなたはダンスを教えている時の顔が一番いい。教室の授業でもそんな顔でできたらいいね」
と言われます。
では、こくご、さんすうの時間はどうか。
僕は、
全員がこれをやらななくてもいいんじゃないかなぁ。これ面白いのかなぁ。
と思ってしまう時があります。
子どもたちは教師の腹を読んでいます。教師の心は子どもたちの心にうつります。僕がつまんなそうにやっていたら子どもたちもつまんなそうになってしまいます。
じゃあ、面白い授業を目指し、教材研究をすればいいのでしょうか。
しかし、それで僕がその教材が面白い!と思えたとしても、その面白さが伝わるのはごく少数。そしてそれは果たして子どもたちの幸せにつながるのか。一瞬だけの楽しみになってしまわないだろうか。でも、最近は、それを伝えようとがんばってしまっている自分がいました。
僕が子どもたちに伝えなければいけないのは、その教科の楽しみ、面白さではない気がします。楽しみ、面白さはもちろんあった方がいいし、あった方がいいに決まってます。でもそれは全員の子にフィットはしません。いくら楽しみを伝えても。
本当に伝えなきゃいけないのは、友達と繋がる楽しさ、だと思います。
友だちと繋がるなんて、休み時間に遊んでたらできるよ、って思ってしまうかもしれません。しかし、それは本当の繋がりなのでしょうか。困難を乗り越え、共に汗をかかなければ一生つながる繋がりはできないと思います。考えが違う、異質な人との繋がることの楽しさは得られません。繋がることの楽しさは本来人間が持っているものです。そこに困難といったスパイスがあればより一層つながりは強くなります。そしてその困難も楽しさに変わります。
でも、正直言ってそれを今子どもたちに授業の中で100%伝えられているかといったらそうではない気がします。それが顔に出てしまっているのでしょうか。
もう一度、何回でも、この願いを子どもたちに伝えていきたいと思います。本心で。