前実家に帰ったときにこの本を本屋でたまたま見つけたので読まさせていただきました。部活の外部委託に関して研究している私にとってタイトルからして興味を引かれました。
部活に関して賛否両論がある中でこの本から学ぶことは多く、考えさせられることが多かったです。
個人的な感想として、部活は確かに教育的意義が高く、生徒が成長する過程で必要なものだと思いました。しかし、著者の猿橋先生のような部活に熱心で、部活で子どもたちの成長を図ることに尽力できる先生ばかりではないなと思いました。本を読んでいただければわかるのですが、猿橋先生は色んな文献や法律を読んでらっしゃいます。このように部活に関して調べ勉強し生徒の未来のために部活で人間形成をすることができる先生もいらっしゃいますが、反対に中途半端に部活の指導についている方もいると思われます。どっちが良い悪いとかではありません。
部活を一生懸命やるのと自分の家庭や趣味、自己研鑽を大事にすることはどうしても天秤にかけられると思います。どっちも手にすることは出来ないと思います。
猿橋先生のように部活に一生懸命な先生がいてもいいし、部活はしませんという先生もいてもいい。でも今はほとんどの教師がやらなきゃいけない状態が続いています。部活も頑張らなきゃいけないだろ!と言われても大丈夫な先生としんどい先生両方いると思います。
本書には部活をしないと学力だけに重きがいってしまうという記述がみられました。でも、部活をしたくない人、部活強制に反対な人は単に勉強が一番大事、学力至上主義であるという人だけではないと感じます。逆に部活で鍛えられる能力は日々の授業でも鍛えなければいけないと思っている人の方が多いのではないのでしょうか。
猿橋先生のような先生に部活指導を受けた子どもたちはきっと素晴らしい大人になると感じました。自分も本書を読みながら猿橋先生の指導力に感銘を受けました。部活について関心がある人は読んでみると新たな発見や疑問が出てくると思うので是非読んでみてください。