サバイバル教師日記

教師3年目 日々の挑戦を書きます。

悔しさ

 学部2年生で西川研究室に入る学生が今年は0でした。 自分の一個上にも自分の同学年にも自分の一個下にも西川研究室という肩書を持つ人がいなくなりました。 

 自分はなぜ西川研究室に入ったのか。みんなにもよく聞かれます。

  僕は『学び合い』を西川先生の授業を受けるまで知らない人間でした。そして西川先生の授業で驚きました。こんな教授がいるんだと。自分は何か面白いもの、新しいものを見つけるとすぐに調べたくなる性格で、大学の図書館に行って西川先生の著書を調べました。

 まずそこで驚いたのが本の数です。こんなたくさん本を出している教授が自分の大学にいるんだと。何か誇らしくもなった気がしたようなのを覚えています。本のタイトルも「学歴の経済学」や「個別最適化の教育」など時代の最先端をいっているなと思いました。 

 自分はそんな教授がいる研究室で学びたい、ていうかそこで学ばないともったいないと思いました。それが本音です。

 僕は西川研究室に入ってちょうど1年ぐらいになりました。この選択で間違ったと思ったことは一度もありません。

 西川研究室は外から見たら確かに変わっている研究室で変だと思う人も多いかと思います。だから入ってみないと正直分からないです。西川先生は本当に全国の教育現場に影響を与えている人なのかというぐらいただのおっちゃんです。大学の講義でみるようなカリスマ性、オーラは研究室では一切見えません。研究室で毎日わき腹をつついてちょっかいを出してきます。研究室に入って最初の方こそ緊張していたかもしれませんが、もう今は緊張ゼロです。

 今日も学食で研究室の先輩と夕飯を食べました。院生とご飯を食べる学部生はそんなにいないと思います。そのぐらい先輩はかわいがってくださり、仲良くしていただいています。

 この1年自分は本にも名前が載り、色んな教育イベントに参加しました。西川研究室のネットワークで全国の教師の方々とつながることが出来ています。何をするにも自由、縛りがないから本当に楽に自分がしたいことを出来ています。

 自分は後輩をこの研究室に入れれなかったことを悔しく思います。『学び合い』を全国に広めるためにはまずは自分の足元から広げなければいけなかったですが、西川研の空気を感じることができる学生を増やすことは出来ませんでした。

 西川先生が学部生をゼミ生として受けいれられるのは来年が最後です。自分が最後の学部生とはならないようにこの1年がんばりたいです(笑)