サバイバル教師日記

教師3年目 日々の挑戦を書きます。

教育実習を終えて

一週間に及ぶ初等教育実習が終りました。

 

私は児童が10人程度のクラスに入らさせて頂きました。

 

本当ならば1週間の観察実習、3週間の本実習があったはずですがこのご時世なので1週間だけでも学校に行かせていただきとても感謝しています。

 

子どもたちはそれぞれ個性がありとても面白く、担任の先生は私にとても自由にやらせてくれました。

 

授業は算数と社会を一時間ずつやらせていただきました。

 

2時間の授業のうち一つは『学び合い』の授業を思いっきりやりました。

 

初めての『学び合い』

私はこの実習で初めて子どもたちの前で『学び合い』の授業をしました。教科は算数です。

 

最初の語りで「先生は君たちに教えることはしません」と言ったときの子どもたちの反応は予想通りで、子どもたちは声には出していませんでしたが顔にみんな驚いていることが出ていました。担任の先生も驚いていたかもしれません(笑)

 

めあては授業の最後にやる小テストで全員が満点をとること。

 

私がこのクラスに入った時から授業中に教え合ってる場面がよくあったクラスだったので授業中立ち歩くということには慣れていたように思います。

 

結局全員達成はできませんでした。

 

勉強があまり得意でない子もいて一問も解けない子もいました。しかし、その子に一生懸命クラスの子は教えていました。

 

私はしゃべることがあまり得意ではありませんが、授業の終わりに私が考えていることを心で子どもたちに語り掛けました。

 

「勉強ができることよりも、友達に教えてとか教えてくれてありがとうを言えることの方がよっぽど大切だよ。」

 

分かる子にはきっと届いたと思います。

 

日記に細野先生の授業の感想を書くという宿題があり、そこには楽しかったとか普通の授業でもやりたいとか、コミュニケーション能力がついたとかの感想を子どもたちは書いてくれました。

 

もちろん、板書もしてほしかったという意見もありました。

 

授業で一問も解けなかった子どもが感想で、「みんなが教えてくれて楽しかった。自分ももっと勉強して友達に教えたいです」と書いてくれた。

この先この子がどんなふうに学校生活を送っていくのかは分かりませんがこの子のやる気に少しでも火を点けることが出来てよかったなと思いました。

 

お別れの言葉

お別れの言葉で私は以下のようなことを子どもたちに語りました。

「勉強ができる子もいるしスポーツが得意な子もいる。でも勉強ができないしスポーツができない子もいる。それは人それぞれで個性です。何がよくて何が悪いということはありません。互いにできないことできることを補い合って生活していけばいいんです。先生は今日でお別れだけど今このクラスにいる友達とは中学校、高校、そしてこれからの人生、ずっと付き合っていくことになります。先生も地元に帰れば小学校の時の友達と遊びます。みんなにはこのクラスの友達を一生大切にしてほしい。5日間みんなから、先生から多くのことを学ばさせて頂きました。本当にありがとうございました。」

 

教育実習を終えて

『学び合い』の授業をやった後に担任の先生とお話をし、次の社会科の授業では一斉授業をしました。

 

私は一斉授業をするのが本当に下手くそだということが分かりました。

 

慣れていないからかもですが、ずっと喋ったり子どもに振ったりすることが上手くできませんでした。

本当に難しいし、先生方は本当に上手だと思いました。

 

社会の授業ではパワポを作りワークシートも作り授業準備に時間をかけましたがその時間分をかけただけの授業はできませんでした。

 

算数の『学び合い』の授業では手書きのワークシート(めあてと問題3問だけを書いたやつ)と小テスト(問題3問だけ)を準備しただけです。

 

教員は教材研究をする暇がないということも実習を通して分かり、改めて私は一斉授業は向いてないなと思いました。

 

学校の先生は朝早く学校に来て夜遅くまで学校に残っているという現実を身を持って知ることが出来た教育実習でした。

 

先生は本当に大変だなと思いました。

でも毎日変化があり、子どもの人生に影響を与えられるいい職業だなと感じました。

 

自分はどうしてもこの実習で『学び合い』の授業をしてみたく、それを実現することが出来ました。

それは担任の先生が私に自由に授業をやらせてくれて叶ったことです。本当に感謝しています。

 

自分が携わった子どもたちが、たった1週間かもしれませんが自分の授業、話したことを経てこれからの人生を幸せに生きていけるようにしてくれたら幸いです。

 

おそらく実習生の時と担任になった時では子どもたちとの関りは全く違うでしょう。

 

この経験を踏まえて次へのステップを踏み出したいと思います。

 

この一週間お世話になった学校、先生、子どもたちに本当に感謝です。