子供たちは先生の一挙手一投足を常に観察しているわけで、先生の人となりがものすごい大事である。
仕事だけでもなく、プライベートでもどのような生き方をしているのか。何を大切にしているのかが、普段の行動に表れる。
だから、いつも自分が正しいと思う行動をしなくちゃいけないと感じる。
もし宝くじで7億当たっていたら、
先輩に奢ってもらえた居酒屋であの人との出会いはなかった。
安くて良い性能のパソコンを先輩から教えてもらうことはなかった。
投資で少しずつ増える資産に喜ぶことはなかった。
ポイントでガソリン入れてタダになった気持ちは味わえなかった。
働いて身につけたスキルで、自分に自信をもつことはなかった。
人生にどでかい何かがなくても、ちょっとずつ行動した先に身の丈にあった嬉しさがある。
その人生がいい。
教師になって4年目の1学期。
今までで一番上手くできた自信と、まだまだ足りないところがあると実感できた1学期でした。
異動して1年目でもあり、新しい学校に慣れるか不安でしたが、6・7月は毎日5時には退勤することができました。こんなの初めて。自分でもびっくりです。去年までは7時や8時もざらでした。QOLが爆上がりしました。仕事でストレスを感じることも少なくなり、好循環が生まれました。なぜ、こんなに早く帰れるようになったかまとめてみたいと思います。
1.生徒指導対応が少ない
学校に遅くまでいる理由の最も大きなものが生徒指導対応だと思います。昨年はその影響がとても大きかったです。
今年の4・5月は生徒指導に力を入れ、電話をかけまくりました。周りの先生に、めちゃくちゃ電話する先生だと思われていました。多分そのぐらいがいいんだと思います。管理職に相談し、時間をかけ丁寧に行いました。
本読みカードに1週間に一回は子供のいいところを書いて保護者に読んでいただけるようにしました。保護者の方もそれを読んで安心してくださったり、学校の様子が知れて嬉しいなどの反響もいただけました。細かいやり取りが、信頼に繋がり、もし大きな問題につながった時も迅速に対応できると考えます。その文章を子供たちも読むので、先生が見てくれているという嬉しさもあり、信頼に繋がります。
7月になっても電話はまめにします。しかし、それほど時間をかける事案は起こらなくなりました。トラブルはもちろんありますが、管理職に相談し早めの対応で事は大きくならないように努めています。
2.所見がない
1学期の成績・所見がありません。今年から今の学校で始まったそうです。これが本当に大きいと感じます。2学期以降も学習・生活の所見はありません。1学期が終了し、面談も終わりましたが、これによって生じる問題は学校で聞いてません。学期末なのに忙しなく感じることがありませんでした。
1週間に1回の保護者のやり取りと、面談で子供の学習や生活の様子を細かく伝えれば、子供たちの良さやがんばっていること、これからの課題もはっきりするので、ABCの評価や文字で伝えなくても、保護者の方にはしっかり伝えれると感じました。
なんといっても、その業務で帰りが遅くなるのは毎年のことでした。成績・所見がないことで子供たちと向き合える時間は確実に増えます。
3.打ち合わせ・職員会議が少ない
職員会議は去年よりも1回少なくなり、打ち合わせは月に1回しかありません。それによって生じる問題はありませんでした。昨年までいた学校は打ち合わせは毎週あり、
その打ち合わせの15分・20分が作業効率を下げている可能性もありました。パソコン上の掲示板で知らせたいことは知らせれば、わざわざみんなで時間を決めて話し合う必要はないと感じます。
4.学級の人数が少ない
昨年度も単級でしたが、人数はパンパンでした。今年は単級ですが、20人です。宿題やテストの丸付け、他の雑多の作業もかなりしやすくなりました。もちろん生徒指導対応もその分少なくなります。教員一人に対する子供の人数がすくなくなればそれだけ教員に対する負担は少なくなります。
以上まとめてみました。
小さい学校なので一人に対する分掌は多いです。自分は体育主任と情報主任をしています。しかし、周りのサポートもありそこまで負担はなくやれています。
1学期、これだけ上手くできたと思っているのは、管理職、同僚の先生方、保護者の方々、そして子供たちが自分をサポートしてくださったからです。
本当にありがとうございます。
宿題の提出に関して、子供に厳しく提出させている。
4・5月の時にあんまり持ってこれないようだったらお家にも電話した。
昨年までは、その辺をなあなあにしてしまっていた。それぞれ特性もあるし、事情もあるからと割り切ってしまっていた部分もあるが、今は絶対に出させる。
子供たち一人ひとり見ているぞというアピールになる。もし忘れていたり適当にやっていても叱られなかったら、「適当にやってもいいんだ、あの先生はどうせ見ていない」となる。しっかりやってきた子に対しては褒めるし、できていない子には叱る。
当たり前のことを全員やらせる。できない子なんていない。
本読みカードには、1週間に1回はその子のいいところを書いて渡す。お家の人に読んでもらう。だから本読みカードを忘れたり無くすなんてことはない。
そのぐらい、「君を見てるよ」というメッセージを与え続けることが大事だと考える。
今日は校内研修で講師の方をお招きして、飛び込み授業を見させていただいた。
「1人も取り残さない」を授業の中でも口に出し、我々教員へのメッセージもふんだんに入れてくださった授業だった。
授業は一斉授業だが、全員参加し、全員ができていることを大切にする授業だった。
最近思う。
全員を大切にする授業にはスキルが必要ということ。もちろん、1人も見捨てない考え方があってのこと。
上手い人のスキルを真似たり、本で勉強したり、試すことは、とても大切だと思う。教材研究をたくさんしていい授業をするとかではなく、小さい技をもってして、普段の毎日5時間ある普通の授業で全員が参加して笑顔になる授業をしていきたい。
若い今は色々試したい。色々吸収したい。