サバイバル教師日記

教師3年目 日々の挑戦を書きます。

初任者研修も終わり

1年間続いた初任者研修が終わりました。

初任指導の先生が僕の学校に来ることはなくなります。

この1年間、多くのことを学んできました。

 

「教育は心である」

 

先生はよくこの言葉を使い、心で感じる人でした。

 

初任指導は出入りの時間、職員室で行います。

普通は、何か指導する内容があって書面を見ながら指導を進めていくものだと思いますが、先生は違いました。

職員室にいてもいい時間でも、クラスに入り授業に参加していました。

そして、その授業で感じたことなどを、職員室で議論し合いました。

先生は、メモを取る必要はないといい、僕はメモをとりませんでした。

指導案も作る必要はないといいます。教師が事前に考えたレールに子供たちを乗せる授業ほどつまらないものはないと。その時その時の子供の声、様子を見て授業を作り上げていくべきだと。

だから、僕が子供の声を聴き、授業を柔軟にしていったときは感激してくださいました。反対に、子供の声無視した授業の時は「面白くない」と率直に言ってくださいました。

面白いか面白くないかは直感に近いです。でもその感覚を大切にすることは、授業を、子供を育てるのに大切なことだと思います。

 

先生はよくダーウィンのこの言葉を引用していました。

「種を維持するには、賢さより、強さより、適応する力が必要である。」

 

僕と先生はフィーリングがとても合いました。この出会いは一期一会です。僕がこの年に採用されて、先生がこの年に初任者指導員になっていなかったら、また違う人生を歩んでいたと思います。

この1年のびのびやらさせてもらいました。感謝しかありません。

 

有難うございました。

 

 

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手紙

今日、自分のクラスに入っている特別支援の子から、手紙をもらいました。

たった数行の文だったけど、とても嬉しかったです。

その子は少しの教科しか僕のクラスで授業を受けません。だけど、僕は特別扱いせず、みんなと同じように扱います。そして、その子も必ず見捨てないことを表現します。

いつも大きい声で僕に悪口を言ってきたりしますが(笑)、やっぱり可愛いところがあるんですね。ツンデレです。

前、「先生髪切った?」と言ってきたので、「先生髪切りました?カッコいいですね。」まで言えたら100点だったなぁと言ったら、「先生カッコいいですね。」と言ったので、一緒にグータッチをしたのを覚えています(笑)

 

幸せになってほしいなと思います。

 

 

 

 

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通じ合う

この1年で築き上げた子供たちとの関係性は、切っても切り離せないものになったと感じます。

この子たち、このクラスの担任でいられるのは、あと10日ほどです。

2年生だから話が通じないわけではないし、逆に通じ合ってるとも思います。

 

正直、まだまだこの子たちと一緒に過ごしていきたい。

時数

昨日と今日は、成績付けのために、3時間授業でした。

授業時数が少ないと、当たり前だけど、やっぱり負担は減るよなって感じです。心理的にも。物理的にも。

お昼は職員室でお弁当を食べ、何気ない会話を他の先生方として、近くの広場で休憩する。天気もいいし、最高でした。

多くの時間を子供たちと過ごすのは楽しいです。でも時間的に余裕がないと、ゆとりをもって子供たちと接することは難しい。

授業時数は、どう頑張っても動かすことはできません。でもやっぱり変えていきたいなと思います。

対価

人は、人を喜ばせた対価としてお金をもらっています。

パン屋はパンを食べた人が喜ぶことでお金をもらっています。

サッカー選手は、観客が感動することでお金をもらっています。

 

教師は?

 

教師は子供たちが幸せになることでお金をもらっていると言えるでしょう。

 

そう考えると、とっても素敵な職業です。

多くの人の幸せを創り出すことができるのだから。

従順

最近聞いた話。

 

教員志望で大学に入って、教員にならず、一般企業や役所に就職する学生が増えている。

教育学部出身の学生は採用される率が高いそうだ。

なぜなら、「上司の言ったことを文句を言わずにできる人が多い」からだそうだ。

この時点で僕はちょっと嫌な感じがするけど、確かにそうだよな、とならざるを得ない。

学校に適応してきた人間の中に教師を目指す人は多い。そして学校というものは、やらなければいけないことが多い。それは自分がやりたいものではないことの方が多い。でも先生がやれというからやる。そういう子は先生に好かれる。学校が楽しいと感じる。

そういう現実はあると思う。

 

自分が教員になった立場としてどう思うか。

赤裸々に話すと、僕の授業で、本ばっかり読んでいる子がいる。僕が話していても本を読んでいる。注意しても5秒後には読んでいることもある。教師として情けないと思う人は多いでしょう。子供が聞きたいと思う話をできていないのでしょう。

でも僕の少年時代だったら、聞きたくない話でも、怒られたら聞こうと思っていたと思う。怒られるのは嫌だし。だから、その子がうらやましく思う時もある。誰かに言われても自分の好きなことをやりたい気持ちが勝って、その気持ちに素直に行動しているのだから。

しかも、その子はテストが抜群にできる。本を読むだけでなく、僕が一生懸命話しているのに、ノートに落書きばかりしている。なのに、意外と僕の話していることも覚えていたりする。

 

まあ、僕の話なんかは聞かなくてもいい。その方がその子にとって絶対いい。でも、その子の能力を他の人の為にも使ってほしい。そして困ったときは誰かの力を使えばいい。そんな力をつけてほしい。だからそのために学校に通っているんだよと。

そう、その子にもみんなにも伝えているからこそ、徐々にその子もその子の周りも繋がりが生まれてきているなと感じる。

 

僕たちが育てるのは従順な犬なんかじゃない。僕のコピーでもない。

繋がりの中で生きる、個性溢れる、幸せに生きる人なんだ。

 

まあでも、ペーペーである僕だって、露骨に目の前で本読まれたら、聞いて~ってなっちゃいますけどね(笑)

 

まあこんなユニークな子たちがいるクラスの将来が楽しみです。

 

これは従順ではない僕のペットだった犬



 

いいところ見つけ

「人のいいところや得意なところを見つけて上手く伝えてあげる」

って言うのはかなり高度な技で、大変です。

しかし、教師はそれを30人近く一気に書き上げる時が来ます。

所見です。

ほんとに1人でやるのは大変です。いくら何かで蓄積していたとしても、あまり書けない子はいるのは当然だと思います。

そこで発想の転換

その子をよく見てるのは、他の子供たちです。

だから、いいところを見つけるって言うのは子供たち同士がやればいい。

教師はそれを上手く言い直して書く事ができればいいのかもしれません。

 

まあこんなこと何年も前からたくさんの誰かがやっていると思います。

 

 

 

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これは昨日車を擦った時のラーメン屋の写真。

色々ショックだったけど、ラーメンはめっちゃ美味しかったです。

 

そういえば、もう一個不運なこととして、昼寝したら夜全く寝付けず朝を迎えました。